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イン・ザ・ベッドルームのrepulsionのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ベッドルーム(2001年製作の映画)
4.2
他のレビューをみていてもやはり思うのですがまずどんな博識を並べ立てて説得力を持たせようが、厳密に言えば間違な言葉を使いで理論的に破綻している所があり、権威的な人間が言っていようが、所詮は趣味嗜好、つまり書いた人が好きか嫌いかという所に帰結します。防衛が評論家が博学をもって理論的に論じた評の最後の一文が某女優さんの胸を揺さぶらせて欲しい。だったんですね。あほかと。 だから映画は論評するものでもないしどんなものもあてにはせず自分の感性と内容の概要を見てみるかみないかを決めてそれを基準にすればよいのです。面白かった面白いと思えばいいしそうでなければ、自分には合わなかったと思えば良い。決して否定的な事を思ってはなりません。どんな映画も何十人以上ものキャストとスタッフが想像を絶する資金と労力と時間その他諸々を費やして作っているのですから。不一。 

2004年頃に鑑賞:2001年の米国アカデミー賞作品賞など多数ノミネートということは知っていてようやく鑑賞。すごい話だったなあ。 
とにかく低予算映画であることを逆手に 
効果音や極端な演出をしないことにより 
ワンシーンずつ、登場人物の心情を 
表現していたりするし、本当にリアル 
な人間の葛藤や矛盾、身勝手さを描いていた。 
お話は、実家に帰省した息子が、子持ちの女と 
恋に落ち、元だんなともめ、死んでしまい、 
そこから両親の葛藤と苦悩を描き、最後は 
なんともいえぬ終わり方をするのだけど、 
凄く人間の心の動きを現実的に描いたと思う。 
シシーとトムの演技が本当に素晴らしく 
じっくり心にくる。 
表題のベッドルームとは寝室ではなく、 
漁業の際に使う手法で、箱の中に入った 
なんとかとかいう魚を喧嘩させ、つめが取れた 
ものを釣る そんな感じだったような。 
まさにこの映画のお話に沿っている。 

個人的には終盤の夫婦の葛藤と 
行動に共感しました。 
とにかく見て楽しい映画じゃないけど、 
じっくりみて考えさせられる、強烈な映画でした。 
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