BOB

キートンの探偵学入門/忍術キートンのBOBのレビュー・感想・評価

4.0
バスター・キートンの代表作の1つ。

探偵志望の映写技師が、恋敵に恋人の父親の懐中時計を盗んだ濡衣を着せられて、、、。

⌚🎞🕵️‍♂️🏍💨👩‍❤️‍👨

今年でちょうど100周年を迎える、笑いと驚きと興奮に満ちた名作。『大列車追跡』に次ぐお気に入りのキートン作品となった。キートンの超絶スタントと創意工夫に満ちた映画トリックの融合により、上映時間50分とは思えないほどの満足感が得られる。メイキング映像まで存分に楽しめた。

現実世界の映画技師と、夢の中の世界の名探偵に扮するキートン。映画内映画の世界に入りこむ映像には純粋にワクワクさせられる。『カイロの紫のバラ』の元祖的作品なのだろうか。映画ならではの編集(ダブルエクスポージャー)によって、カットからカットで世界を飛び回るシークエンスも楽しい。スムーズな移行を実現するために、相当緻密な撮影が求められたと思う。

創意工夫がなされたあっと驚く名シーンの数々。窓にダイブすると一瞬にして変装完了。身体をすり抜けて瞬間移動。🎱爆弾ビリヤード。

超絶スタントの数々。列車と列車の間に挟まれる。動く貨物列車の屋根の上を走って、水道管を掴んで地上に降り、頭から水を被るコント。屋上から踏切バーにぶら下がって降りる。中でもバイクのハンドルに座ったままバイクチェイスシークエンスは衝撃だった。

見様見真似で映画のラブシーンを再現するラストシーン。お茶目なキートンの姿に自然と笑みが溢れる。

・恋人の父親役はキートンの実の父親。

68
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