アメリカの南北戦争時代を背景に、戦争に嫌気が差した北軍の中尉が体よく戦線離脱したすえにインディアンと親交を深める……という物語。
文明人であるという示威を引っさげることの意義を、自然と共存して生きる先住民族の価値観によって打ち砕かれるエピソードがとにかく美しい。しかも、ケヴィン・コスナー自身がチェロキーの血を引いているという誇りからか、作中ではインディアンの言葉を駆使するという難行にまで挑んでるんだから……って、Wikipediaよると女言葉だったというオチがついてるらしいけど(笑)。
ともあれ、どうしたって品格の滲み出てしまう容姿を最大限に活かしたケヴィン・コスナーのキャラは絶品だし、むしろスー族の信頼を勝ち得てから見せた孤独な姿も素晴らしかった……んだけど、靴下君(狼)が死んでしまった悲しみはなかなか忘れられそうにない、というのが正直なところです。