フリーザ

プリンセスと魔法のキスのフリーザのレビュー・感想・評価

プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)
4.5
ディズニーの9作目のプリンセスもの。

正直こうやってディズニー作品を一気見しようと思わなかったら観なかったであろう作品。
正直名前すら知りませんでしたがその期待値の低さも相まって思いの外楽しめ、なんなら一番の掘り出し物でした。


初の黒人プリンセス(というかディズニーの長編アニメ初の黒人主人公)ということもありこれまでにない新たな要素を交えつつ王道の冒険物&ラブストーリーになっており素晴らしい。


序盤のお掃除ミュージカル、星に願いをかける、深夜0時がタイムリミット、王子のキスで魔法が解ける、動物に変えられた王子、などこれまでのディズニー映画で出てきた要素を敢えてまた使っており、それらが上手く機能しているのがニクい。


「かえるの王子様 」を元ネタにした作品ということはパッケージ観て分かるんですが、作中でも「かえるの王子様」の話が存在している世界だったのが意外で面白い。


ティアナは主人公として魅力があり素直に幸せになって欲しいと思えるキャラクター。
ナヴィーン王子も珍しく本当にダメなやつ、からの成長っぷりが熱い。
そしてティアナの親友のシャーロットがまためちゃくちゃ良い子で、なんかもう後半はああなんとかこっちもハッピーエンドになってくれ!と願ってました。プリンセスに人間の親友がいるのって初ですかね。

そしてルイスとレイの名脇役っぷりも素晴らしい。
ルイスは完全にコメディリリーフとして場を和ませるポジションでしたが、レイはストーリー的にも大活躍&ロマンチストっぷりがイカしてて本作で一番好きなキャラクターでした。後半のレイが絡むシーンはどれもかなり涙腺に来ました。ディズニーの脇役の中でもトップレベルに好き。

またヴィランはコミカルさがほぼ無く不気味さとカッコ良さが全面に出ており中々魅力的。ジョジョの奇妙な冒険に出てきそう。
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