大木茂

最後の猿の惑星の大木茂のレビュー・感想・評価

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)
3.4
う〜ん
繋がらない嬉しさってあるんだなぁ

今まで巨大な石像としていた大神の正体が判明し
ブルーレイの案内役であった立法者がようやく登場し冒頭と最後に重要な役回りで登場するのも良いね
シーザーが暴君になって人間に手術をして喋れなくするって案もあったんだな
ニューヨーク市民が原爆から生き残ってミュータント化してる辻褄合わせも面白いな超能力のくだりは無かったけど被り物している名残はあったな
あとΑΩは出てこなかった…(未公開シーンで出てくるんだな、唯一の良心が道連れを防いだのか…)

獣姦を連想させるという事で破棄になった猿と人間のダブルの案は流石に出てこなかったな
現代だと無くはなさそうだが(どうなるリブート)

どこがパラダイムシフトだったのかな?
って考えるとやっぱり猿3人が現代に来たことが枝分かれっぽいよな
て事はテイラーもブレントもジーラもコーネリアスもマイロもやってきた事は無駄じゃなかったんだなぁって感じる

てかゴリラとミュータントだけで殺し合いしてくれって思うよな
戦争って一部の好戦的な人達が一般人(チンパンジー)を巻き込んでるだけなんだなぁって
ミュータント側にも平和的助言をしているオランウータン的なポジションの人もいるのが切ないよね

1973年にプロデューサーが亡くなって
ベトナム戦争も終結に向かっていったってのも感慨深い
テイラーが地球を出発してるのもこの年だし
コンスタントに毎年一本制作してるのも今じゃ考えられないよね
1、2の終わり方は続きを想定してないぶん投げエンドなのにちゃんと繋げるのが凄い
あと3作以降はどこで終わってもいいのも良く出来てると思う
(示唆は提示してくれるから想像の余地がある、悪く言えば蛇足とも取れるが…)

黙示録、アダムとイブ、キリスト誕生ときて
今更だけどこれはカインとアベルを下敷きにしているんだね
あとこれも今更だけどシーザーの目の演技がすごいよな

「ハロードリー」のセットの流用で
続のミュータント5人衆のシーンで使われてるんだな笑
大木茂

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