冬の亡霊

マッド・シティの冬の亡霊のレビュー・感想・評価

マッド・シティ(1997年製作の映画)
2.4
簡単に言うとマスゴミこわいなーって映画。
主人公サムは博物館を解雇された元警備員。館長に俺の話を聞けとばかりにライフル銃を取り出すが、誤射した流れ弾が元同僚にクリーンヒット。館長の取材に来ていたテレビ記者マックスは特ダネだとばかりに館内のトイレから生中継を始めるが…。
色々と惜しいのは、サムを良い人そうに描く事に失敗してるからか。
例えば、サムはどこか気弱で臆病そうに見えるが、そこまで追い詰められた感も無く突発的に銃を取り出す事で短絡的なアホの子に見えるし、マックスとの会話でも終始俺は悪くない的な立ち位置にいるし、博物館見学に来てた子どもたちを解放しない謎の非道さとか、色々と相俟って少し感情移入しづらいのが難。
その所為で、なんだかラストのマックスのセリフも上手い事言ってる様で、それほど締まらない。
あと、コメディではないから別に良いけど、どちらかといえばシニカルな笑いしかない。
視聴率を追うテレビが何故センセーショナルに事件を騒いで見せるかは、残酷な事件が皆の一番の退屈しのぎになってるからだって、早く気付かないといけない。