パリの14区にあるサンテ刑務所において、1947年に実際に起きた脱獄事件を描いた作品。そして、この脱獄事件の実行犯の一人が、小説家、脚本家であり監督としても名高い ジョゼ・ジョヴァンニその人。彼は死刑の判決を受ける前の4年間(父の尽力のおかげで、罪が軽減される)の獄中生活で幾度も脱獄を企てており、その後、出獄後の1958年に自らの体験を小説にして発表。これが原作となっての言わば実体験に基づく作品。
まぁ、ハラハラ、ドキドキの連続でグイグイ引き込まれてしまう。
後に「黄金の七人」に出演しスターになったフィリップ・ルロワ、ギャング映画でなくてはならないミシェル・コンスタンタンも新人で出演しているのも必見ですなぁ。