穴の作品情報・感想・評価

「穴」に投稿された感想・評価

N4Lu

N4Luの感想・評価

4.1
傑作 淡々としたストーリー撮り方が美しい。
どういう思いであの行為に至ったか解らない。

このレビューはネタバレを含みます

掘る、切る、隠す(隠れる)の単純作業がなぜこんなにも面白いのか。あの時タクシーに飛び乗ってしまえば迎えることができなかった皮肉なハッピーエンドに痺れた。
ラストがあまりにも深すぎる。
彼は最後、どのような思いであの行為に出たのか?又、もし自分が彼なら、彼と同じ行為をしただろうか?難しすぎる。
本作はロベールブレッソンの「抵抗」同様、実話を元にした獄中モノ。しかしながら死人に口無し、いまや主人公の行動原理を知る由はない。まさしく伝説的な作品だと思った。

脱獄映画よろしく、創意工夫に富んだ工作シーンが目白押し。さらにやたらと食事シーンが多く、それもほとんど美味しそうなのが特徴的。
緊張感などの心象要素は「抵抗」に及ばない感じはするが、本作は視覚的な盛り上がりやラストの衝撃がとにかく強い。ナウい。

ゴダールが「勝手にしやがれ」を叩きつけフランス映画界に君臨した1959-60年。トリュフォーも然り、どんだけ豊作なのよ。
makoto084

makoto084の感想・評価

4.0
脱獄映画の傑作。
決して派手な俳優がどんぱちするわけでもないし、ウルトラCの解決を提示するのではないが、2時間少し緊迫してみることができた。聞くところによると、主役の俳優の一人は脱獄囚の一人だとか。よりリアリティがます。
脱獄のすべての要素が入ったプリズンブレイクと異なってこの映画は、ただただ脱獄の穴掘り、囚人たちの友情。緊迫するのは、場面転換多めのカット割か、単純に白黒だからか、ただただ脱獄に向けてのあなほりだからかわからないが、緊張感に満ちたよい映画だった。
ジャック・ベッケルの遺作にして最高傑作!
手に汗にぎる圧巻の脱獄サスペンス!
パリのラ・サンテ刑務所。
その中でもとりわけ厳重な警戒が敷かれている牢獄に、ガスパールという男が入所してくる。
そこには最年長のリーダー格のボスラン、脱獄のプロのロラン、無愛想なマニュ、そして女たらしのジョーという4人の個性豊かな男たちがいた。
彼らは独房の地下へと穴を掘り進める脱獄計画を立てており、 ガスパールを警戒していたものの、話し合いの結果彼を仲間に迎え入れる。
こうして、ガスパールを含めた5人の男たちはひたすら穴を掘り進める・・・。
実際に起こった脱獄事件をモチーフに強烈な陰影、音響効果をストイックなまでに突き詰めた演出で息が詰まるほどの緊張感を生み出す脱獄映画の傑作。
McQ

McQの感想・評価

3.7
脱獄映画と言えばの有名作品と思われますが、真面目に観るのは初めて(^^;

それにしても「穴」ってタイトルめちゃめちゃ多いのもビックリ。

「抵抗」(鉛筆一本見つかれば銃殺&脱獄しなければ死刑確定)の後に観てしまったせいか、ギャップが大きすぎて中盤までは、ごっこ遊びに見えてしまい中々入りこめず、、

仲間同士和気あいあい、看守も意外とフレンドリー、部屋も頻繁に出入り出来る上に看守がべったりついてる訳でもない。
死刑にもならない。
爆音で床を掘っている間に看守が近づいて来て部屋を通過するまでを監視役が仲間に伝えているのに、御構いなしに爆音で掘り続ける男達、、
何のための監視役?!
とかとか、余計な事ばかり気になる始末。。

というのは中盤までの感想で、、

そこから先は驚異の追い上げ!
これまでスリルも興奮も何も感じなかったのに、後半になり気付くと画面から目が離せなくなっていた。

ここで生まれる緊張感は、退屈に見えた地道な穴掘りシーンでしっかりと土台が構築されていたからこそ!

最初からこの映画の見方が間違っていたと気付かされることに。。
(ていうか抵抗の後に観てしまったのが失敗)

脱獄系、銀行強盗系はこういう面白さがあるから油断出来ません。
これはクセになりそう、、
実話か〜まさしく脱獄映画、面白かった。
賢いな。
ちょいちょいお姉ちゃんと爆笑したけど。
ラストもなかなか。
すず

すずの感想・評価

4.3
穴を掘ったり金属片で削ったりしてるだけの長回しが多かったけど、その音と緊張感と期待感で、ずっと観てられた。
実際にやってたことだと思うと本当に頭いいなって思う脱獄豆知識がいっぱいあってそれも面白い。
Moeka

Moekaの感想・評価

4.2
実際に起こった脱獄事件の当人が書いた本を基に、役者のほとんどは素人、そして内1人は本物の脱獄犯を起用という超とんでも映画。この映画は音楽がない。ただひたすら穴を掘る、壁を砕く、掘る、砕く、休む、その大胆すぎる手口にひやひやしつつ息をのんで見守る。緊迫感が最高潮に達した時に訪れるその結末といったら、、、とにかく面白かった。まずプリズンブレイクのように手荒な囚人はいなくて皆静かでお上品。笑 刑務官もみんな感じがいいし、生活もちょっと楽しそう。笑 これがフランスの刑務所なのか、、、?笑
Ricola

Ricolaの感想・評価

4.0
実際にあった脱獄事件を脱獄囚の1人が体験談を書いた本を元に映画化されたもの。

緊張感が終始漂い、ハラハラしまくり。

囚人たちそれぞれの個性の描かれ方と覗き穴から警官を見張るカメラワークが特に好き。

脱獄に関する映画なのだが、魅力は脱獄の過程のスリルだけではなく、皮肉的に描かれた人間である。

その人間の本性というかドラマ要素が、この映画を観た後じんわり余韻が残る理由だと思う。
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