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穴のいのレビュー・感想・評価

(1960年製作の映画)
4.3
脱獄映画。
凄く面白かった。

放題の通りひたすら穴を掘り続ける。
棒を切る。
自作の鏡で看守の様子を伺う。
寝たふりをする。
基本的に作業をそして会話があろうが手元を映す。

スケールは大きくはないしド派手な演出も無いが見入ってしまう。

カメラワークだったり音の使い方でこれだけ単調な作業に彩りを加えられるとはほんとに凄い。

目線一つで観客に考えさせる余白を与えられることを改めて感じた。

他にも鍵のかかった扉の攻略の仕方であったり鍵の作り方であったり小ネタも豊富で飽きない。

さらに囚人とは思えないほどのかっこよさ。革ジャンを羽織りワイルドに、艶のある髪にジャケットを羽織り紳士的にキメている。ツボ。

そして迎える衝撃のラスト。
最後のセリフ。響き渡る足音。目。秀逸。

名作。
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