おこめ

フラッシュダンスのおこめのレビュー・感想・評価

フラッシュダンス(1983年製作の映画)
3.6
ダンス映画のクラシック○

何と言っても主題歌の『ワットアフィーリング』のインパクト◎

ミュージックビデオ的な演出は当時としてはフレッシュだったと思うし、変に重たさを持たせない軽さが○

女性キャラクターが主を占める作品においての物語性○

アレックスを演じたジェニファービールスの原石感○(これ結構重要)

ラスト15分くらいまで良かったと思うのよ!

でもどうした!おい!ラスト15分!

とにかくクライマックスからラストに向かっての回収とカタルシスへの繋げ方が雑!

アレックスがオーディションに向かう決意をする描写がほぼ無いじゃん。社長=権力に対する反射的な反抗はめちゃいい対立だと思うのよ。そこにアレックスの生い立ちも絡んでるわけだから。後はその気持ちとどう向き合って彼ともう一度どう向き合って何を感じて何を整理してオーディション会場に向かうかじゃん!!!そこ描かないとさ!!!懺悔のシーンもアイディアとしてはめっちゃいいのに中途半端な台詞で良く分からんし!そんな難しい作品じゃないんだからストレートに懺悔のシーンに厚みを持たせて、神父さんに響く一言貰って、それでおばさんのバレーシューズを取ってオーディションに参加する事を決意するとかでいいじゃん!いきなりオーディション行っちゃうんだもん。いくらなんでも雑よ。ラストで社長とは何やかんやで仲直りってカラオケの再現ビデオか!!!おい!!!

後はオーディションの演出!!!主題歌をここで持ってくるのは脈略的に唐突なんだけど映画全体の演出としては筋が通ってるからいいでしょう!てか普通に上がる楽曲だしカタルシスに適した音楽だからいいと思うのよ!

しかし!

やり直しする件!やり直しをするならさ、音のギミックを変えるとかさ、音量とか音質を変えて、やり直しに華を持たせようよ、、やり直し前の踊り出しのワンカット目の方がめちゃくちゃいい画角だったしさ、、ちょっとその辺の感覚がなぁ、、

このラストに全集中させるなら、オープニングの主題歌の曲調も少し落とすとかさ、、

あとはダンスそのものの演出!ブレイクダンスとかアレックスが映画内のストーリーで出会ってきた人たちのダンスや動きを取り込むのはめちゃくちゃいいアイディアだと思うんだけど、全然演出に巧さがなくて気付かない人もいるんじゃないのか??勿体ない!

映画はクライマックス20分で評価がガラッと変わるのよ!

勿体ない!!!

でも嫌いじゃない!!!
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