キミシマユウキ

ナイト・アンド・ザ・シティのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.4
ろくでなし弁護士のハリーはとあるきっかけでボクシングの興行主になるという夢を持ち始めるが……

ハリウッドを代表する名俳優
!!ロバート・デ・ニーロ!!
主演のドラマ映画。
監督は『真実の瞬間』でデニーロと組んだ
!!アーウィンウィンクラー!!
デニーロ映画はすべて消化したいので鑑賞。(出演103作品中64作目)


スコセッシ
「なんかこれボク撮ったことある気がする」


元々スコセッシが監督する予定だった今作。
舌先三寸で卑怯な手を使って小銭を稼ぐ主人公が、とある夢に向かって手段を問わずに奔走する……
という内容なのだがスコセッシは脚本を読んだ時点で

「この映画のやりたいことは他作品で全部やっちゃった気がするぜ(´・∀・`)」

といって降板したそうな。
デニーロ主演×スコセッシ監督ならもっと知名度も面白さもケタ違いになってたろうに…。
ただそんな主人公のその場しのぎな口先渡世術は自分と通ずるものがあって嫌いになれない(笑)

主演のデニーロはハマり役。
とにかく喋りまくる!
権力者に媚を売るため、
マフィアを誤魔化すため、
女を口説くため、
金を借りるため、
自分のためならなんでも利用してペラペラと喋り続ける精神はある意味尊敬!
まぁそのうちツケが回ってくるんですが…。
一年前に『真実の瞬間』でウィンクラー監督と組んだばかりで気が合ったのだろうか?
ただこの後この2人が組むことは現在までないんですが……(笑)
あとのキャストはジェシカ・ラングくらいしか知らないがアル役がとても良かったです。

口先だけで成功を掴み取ろうとする弁護士の結末は!?
ご自分の目でお確かめあれ!

デニーロ好き、野心強い系の主人公が好きな方、そして口だけは上手いねぇと言われたことがある同士達にはオススメの作品。