低俗お下劣・ど変態オヤジみたいな言われ方が一般的なヴァーホーベン監督ですけど、その苛烈な時代を生き抜いた1人の女の一代記をこれほどまでの疾走感でまとめたストーリーテラーぶりに驚嘆。大戦中に幼少期を過ごした母国で20数年ぶりに凱旋して製作した作品、そりゃぁ気合い入るわという。そしてしょーもないエロネタもちゃんと挟み込んで来るファンサービス。素晴らしい。
オランダ人の中のドイツ、オランダ人の中のユダヤ、これにロシアやイギリス、カナダまで絡んでくるんだから。翻弄され続けた国の歴史。もうぐっちゃぐちゃ。でもそれはヨーロッパに於いてはオランダだけの事では無いんですよね。
ギブミーチョコレートは世界共通だったのね。
