タカナリ

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌のタカナリのレビュー・感想・評価

3.5
シリーズ第2弾。
ヒロシとトオルが近隣の城東工業高校とケンカしている中、今日子が愛徳高校に戻ってきた。二人は今日子に再び夢中になっていたが、城東は二人に人生最大の屈辱を味わってもらおうとしていた。

前作からの続編ではありますが、続編感はないです。ここからでも楽しめます。
前作を見ている方は、後半のヒロシとトオルの苦しみや、今日子への苛立ちなどをより感じることが出来ると思います。

注目なのは後半のヒロシとトオル。
今回の敵になる城東高校に狙われ、完膚なきまでにボロボロにされます。1対多数で、しかも正々堂々ではないですが、ボンタンも刈られているため、二人の精神的ダメージは絶大です。
前作から勝ってる姿を多く見ているため、ボロボロにされた二人を見るのは非常に辛かったです。
そこからどう再起するのか。
そこにも注目です。

驚いたのが、今日子が何も学んでいなかった事。
前作で、ヒロシとトオルに「普通の男の子」になってほしいと望みはしたものの、それは無理だというのが分かったと思っていましたが、何も変わっていませんでした。
帰ってきても、「ケンカはやめなさい」と本気で言ってます。
前作から学んでないだけでなく、ボロボロになったヒロシとトオルに対して、ケンカをバカにしたような発言。これにはイラッとしました。二人の事、不良の事を分かってなさすぎる。しかも話し合いで解決出来ると本気で思ってるし。
ヒロシとトオルをどうにかしたいなら、まずは考えを変えるべき。もっと不良についての勉強をしてほしかったです。

楽しかったのがクライマックスの乱闘。
お店の中での乱闘になりますが、コントみたいでした。
飲食店のセットの中で、愛徳と城東の不良達が好き勝手に暴れまくります。店が壊れようと知ったこっちゃありません。窓も割れるし、壁も壊れます。車で店に突っ込んだりもします。何でもありです。
コントとして見れば楽しいですが、大人になって真面目に見ちゃうと、「損害賠償とかどうするんだろう?」とか考えてしまいます。店の人は大変だろうな。
トラックで崖から落ちて見事に着地とかギャグでしたねw

あと笑ったのはモブの方々。
近くでケンカしているにも関わらず、無表情で見たり避けたりしてるだけ。駅員も不良が改札飛び越えてるのに無反応だしw
自分に与えられた役割をただこなしているだけなのが面白かったです。
ゲームのモブみたいでした。

不良だとしてもまだまだ子供であり生徒。
先生が生徒に対して、「お願いです。死んでください。」は酷すぎるw