タカナリ

ナポリタンのタカナリのレビュー・感想・評価

ナポリタン(2016年製作の映画)
3.0
上田慎一郎監督・脚本・編集の短編作品。
人の言葉を真剣に聞かず、恋人も怒らせてしまった男は、ある日どんな言葉も“ナポリタン”としか聞こえなくなってしまう。

“ナポリタン”だけで意思疎通出来るのか。非常にバカバカしく挑戦的な作品です。
挨拶程度ならナポリタンでも通じますが、それ以外は怒ってるなどの感情しか分かりません。
ナポリタンだけで言ってる事が分かるような工夫があるのかと思いましたが、そんな事は無かったです。

言葉は自身の思いを伝えるだけでなく、その中の感情を相手に伝えます。それにより相手を理解し、それにより行動は決まります。
主人公のこの男のように、話を聞いていないと思いは伝わりませんし、聞いていても勘違いする事もあります。
しかし、言葉一つだけではそれも難しい事がよく分かりました。
面白いですが、やはり無理がある。

“ナポリタン”だけで意思疎通をしなければいけなくなる世の中にならない事を切に願います。

ナポリタンが冷蔵庫から飛び出して耳に入るのはかなりホラーでした。