FREDDY

ナインスゲートのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ナインスゲート(1999年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ロマン・ポランスキー監督がアルトゥーロ・ペレス=レベルテの小説『呪いのデュマ倶楽部』をジョニー・デップの主演で映画化したオカルト・ホラーである本作は、悪魔学の権威者で出版社のオーナーでもある稀覯本コレクターのボリス・バルカンから、世界に3冊しか現存しないアリスティデ・トルキアによる"悪魔"の祈祷書『影の王国への9つの門』の唯一のオリジナルである本物の1冊の調査依頼を受け、彼が所有していたオリジナルと思しき1冊を手に他の2冊と比較すべく世界各国へと飛び立つこととなった矢先、祈祷書の調査に乗り出したところ謎の女性から尾行され、亡き夫が以前に所有していた稀覯本を買い取りたいと接触してきたリアナ・テルファーの襲撃に遭遇した後に本を預けていた馴染みの古本商バーニーが何者かに殺害されてしまったことで身の危険を案じ仕事から降りようとするも、依頼主のバルカンに取り合ってもらえずやむなく調査を続行することとなった腕利きの古書ディーラーのディーン・コルソが、意見を求めるべく訪れた双子の製本家セニサ兄弟から聞かされた、挿絵の版画に隠されたある"秘密"を頼りに調査を進めていく中で2冊の本の所有者が相次いで殺害され、自身も本を狙った何者かの襲撃に遭い命を脅かされながらも3冊の本を見比べたことで明らかとなった"相違点"の謎の究明に奮闘していた最中、"相違点"とともに浮上した秘密結社"銀の蛇"が目の前に立ちはだかったことで危機から救ってくれた謎の女性の協力を得ながら盗まれた本の奪還に乗り出し、思いも寄らぬ事態に遭遇していく様が描かれた作品となっているのだが、ジョニー・デップとフランク・ランジェラの共演やそれぞれが創り上げたキャラクター、世界に3冊しか現存しない"悪魔"の祈祷書を巡るミステリーもまた下地となる設定が面白くてどのような展開を迎えるのか最後まで目が離せずにいましたし、率直な感想としては個人的にはそれなりには楽しめましたね。ただ、最後の最後で首を傾げてしまうような曖昧な結末を見せられるのでその点は気になってしまいましたし、やはり1999年制作の作品なので当然なことではあるのだが今観てしまうと映像に時代を感じてしまうかと。
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