チュー・イェンピンが監督を務めた1982年制作のアクション映画。
第二次世界大戦の最中、日本軍に拉致された将校達と奪われた軍資金50万ドルを一気に奪還するべく結成されたならず者部隊”ドラゴン特攻隊”の奇想天外な活躍を描いた本作、主人公のドン隊長を演じたジミー・ウォングは本作の製作も兼ねています。ジャッキーがこの3年前に起こした契約トラブルをジミーが人脈を活かして解決してくれた為、ジャッキーは恩に報いる意味で本作にはノーギャラで出演しています。裏ではこんな素敵なエピソードがありましたが、作品自体はかなりガタガタな脚本と強引な展開が目立つ作品でした。基本的にはケイパー映画の枠組みに則っており、さらにコテコテなコメディ演出やオカルト展開などのユーモア要素も足され、非常にオーソドックスな香港映画に仕上がっています。終盤までは。。。これまでずーっとコミカルに進んでいた本作ですが、何とクライマックスは『ワイルドバンチ』になるという驚愕の急展開！どういう気持ちになればいいんだよ。。。
『ファイナル・ドラゴン』以来のジャッキーとジミーの一騎打ちにはアガりますが、その前の展開含めやっぱりバランスはめちゃくちゃ悪いと思います。ただジャッキー映画は裏で繰り広げられていた色んなゴタゴタを楽しむのも醍醐味の一つですし、本当に変な映画ですが嫌いではないです。
思えば途中から嫌な予感はしていた。アクションの殆どはジャッキー主演作ではまず無い銃撃戦、しかも無惨に殺される相手は全員女性兵士。これが監督デビュー作であるチュー・イェンピン、只者ではあるまい。
