キミシマユウキ

バットマン リターンズのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
3.5
ゴッサムシティに新たな脅威が現れた。両親に捨てられ地下で育った奇形のミスターペンギンと猫の力で市から蘇ったキャットウーマンがバットマンに襲い掛かる…

大人気アメコミ実写映画『バットマン』の第二作目!
監督は前作同様ファンタジーの巨匠ティムバートン。
アカデミーメイクアップ賞、視覚効果賞受賞!
DVDボックスが1万5千円のところを2000円で買えたので購入し鑑賞。

バットマン影うっすい!!!!

前作は永遠の宿敵ジョーカーとの対決を描いていたが今作は敵が二人!
策略家ペンギンと謎の女キャットウーマン!
というコンセプトは全然かまわないのだが、敵が二人になった分、主人公を映すシーンが明らかに減ったように見える。
ペンギンの背景やキャットウーマンの背景、彼らの作戦などがメインの分主人公が薄っぺらく感じてしまったのだろう。
ただ相変わらずティムバートンお得意のグロテスクでダークファンタジーなキャラデザインは楽しめるぞ!
前作でも指摘したアクション描写の力不足も健在だけども!(笑)

キャストは個性強め。
バットマン役は引き続きマイケルキートン!
やっぱりアゴレックとベイルのが似合うなぁ…ちょっと優男すぎるというか威厳が足りないというか…
そして何度も言うけど影が薄くなってます(笑)
ペンギン役にはダニーデヴィート。
『カッコーの巣の上で』でも印象が強かった個性派俳優。元々この役はダスティンホフマンだとかマーロンブランドという超大物俳優に任せる予定もあったとか!
でもこの完成形をみるとダニーさんでよかったと思う。とてもペンギンペンギンしている。
ジョーカーほどの魅力は感じなかったがその悲しい境遇などを説明されているので憎みきれない不思議なキャラだ!
キャットウーマン役はミシェルファイファー。
こちらピープル誌で『世界で最も美しい女性』に選ばれ表紙を飾ったほどの美女だが、この後歴代キャットウーマンがハルベリー、アンハサウェイとつわもの揃いで若干影が薄れている模様。
ちなみに個人的には完全にアンハサウェイのキャットウーマンです。なんなら彼女のキャリアで一番好きな役です。
ただしとあるキスのシーンがとてもかっこよかったのでそれだけで作品の評価が
+0.1
されました!男って単純ねもう!!!
あとは引き続き執事のアルフレッドが安定のマイケルガフだったりサラッとクリストファーウォーケンが出ていたりと楽しめた。

細かいことを気にするとツッコミどころ満載だけども、そこは古き良きアメコミ映画ということで大目に見てあげよう!
気持ち悪いペンギンと美しいキャットウーマン、そして若干影の薄いバットマンをご堪能あれ!!

~オマケ~

登場してる動物のペンギン達は本物で訓練されてるらしい!(笑)
なんならキャットウーマンよりも癒されました。

アメコミ映画好き、バットマン好き、そして原作のペンギンとキャットウーマンが好きな方にはオススメの作品。