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バットマン リターンズのtoriten45のレビュー・感想・評価

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
3.5
再鑑賞してみて思い出しましたが、ティム・バートンが好きになったきっかけはこれでした。『バットマン』('89)で興味を持ち、『シザーハンズ』('90)で独特な世界観と哀愁に気持ちを持ってかれ、さらに洗練された本作でファンになったかも。このシリーズもう一部作って欲しかったです。

アメコミヒーローといえば私の中ではスーパーマン、スパイダーマン、そしてバットマン。とりわけバットマンは、大昔住んでたアメリカで観ていたテレビドラマ版再放送で親しみがありました。なので映画化には嬉しい驚きがありましたが、実際に観たときに軽いショックを受けたことも覚えています。

『バットマン』があまりにも知っているのと違いすぎる…。ティム・バートン式、大人向けなダークな世界観。ヒーローらしがらぬ孤独な内面心情。なによりも相棒ロビンはどこに行っちゃったの?

これも最初だけで、クセが強いがケレン味あるバートンのビジュアルセンスにすっかりハマってしまいました。

なのでそれ以降、ゴッサム・シティといえばあの幻想的なゴシック調の世界観だし、ブルース・ウェインといえばマイケル・キートンだし、劇伴といえばノリのいいあの曲だし、キャットウーマンといえばミシェル・ファイファーとなりました。ノーラン式と出会うまでは……。

それにしてもバートン版にしてもノーラン版にしてもダーク路線なので、陽気な相棒ロビンの存在は邪魔だったのかもしれませんね…。シュマッカー版には相棒ロビンが登場するらしいのでいつか観てみたいです。
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