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キャットウーマンのhasseのレビュー・感想・評価

キャットウーマン(2004年製作の映画)
2.7
演出3
演技4
脚本2
撮影2
照明3
音楽3
インスピレーション2

ラジー賞作品という期待値の低さもあってか、そこまで悪くはないという印象。もっと酷い作品はいくらでもある。
ただ、主人公の超人的な活躍で世界を救うことがスタンダードのアメコミ作品としては、ストーリーや展開がしょっぱいのは否めず、ラジー賞はその期待値の高さにたいする評価だったのかもしれない。

『ジョン・ウィック パラベラム』でのハル・ベリーのアクション演技に魅せられ、本作を観賞。その点ではそこそこ楽しめた。また、シャロン・ストーンの配役はベストマッチで、美容クリームを塗りまくっただけで防御力アップした女、という設定は馬鹿馬鹿しくて好き。(ラストバトルではその馬鹿馬鹿しさをもっと誇張してもよかった)

従順でもあり攻撃的でもあり、慈愛に満ちているが残忍でもあるという女性の「二重性」を貫き、恋人と結ばれる運命を選択しないというラストは、女性の性をテーマにした作品ではよくあることだが、まぁ良いかと思う。しかしこれもこの類いの作品にありがちだが、男性のパートナーが主人公女性の都合のよい存在としてしか描けていないのは残念。男性主体で女性はアクセサリーというダメな男性映画の裏返しでしかない。

結論、ハル・ベリーは魅力的で素晴らしかった。バスケのシーンは音楽も相まってとても良い。
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