しの

オーディションのしののレビュー・感想・評価

オーディション(2000年製作の映画)
2.8
グロ:若干あり 生きたままの切断、痛みを伴う拷問 画面は暗いが音が生々しい

動物:終盤で犬が死ぬ

生理的嫌悪:嘔吐・笑い声・音声による拷問示唆シーンあり・女性の性的搾取を感じるシーンあり


女が男という概念に復讐する映画

前半はラブロマンス・後半はサイコホラー。妻を失った男がオーディションで理想の女性を探すことになる。理想の女性と恋に落ちるも彼女が突如行方不明になり、捜索する中でその正体を掴んで行き…….精神的に追い詰められるグロテスクホラー。

前半は不穏な空気を感じつつも男女のラブロマンスが続き、かったるくなってきた辺りで展開が変わる。後半は徐々に謎が解明されていき、サスペンスとホラー要素両方楽しめる。俳優の演技が凄まじかった。

きりきりきり…痛いでしょう という天才的なキャッチコピーの通りに画面を通して痛みを体感出来るような画作りがすばらしい。終盤30分の拷問シーンはグロ耐性ない人にはかなりきつい。

映画の構造的に性的虐待や芸能の現場における女性の搾取にも着目しているのかもしれないと感じるシーンがあった。女性→男性への肉体的な拷問があるので、感情移入できる人もいるのかな…。
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