奥さんと死別してから男で1人で息子を育て、社長としてもバリバリに働いてきた人生経験豊富な男でも、恋愛になるとこうも周りが見えなくなるものなのか。
バレエという大事なものを失っても強く生きていく麻美の姿と、妻と死別してからも必死に生きてきた自分が重なり、深く共感してしまったのだろう。しかし、麻美のトラウマの乗り越え方は、想像もできないようなおぞましいものだった。
最初は「じっくり考えて決めたい」と言っていたのに、息子には「俺は頭がいいから」と言い、友人の忠告にも耳を貸さずに1人で突き進んでいく。客観的に見ると麻美はどこか人間味がなく、不気味な感じが漂っているのに。
この映画を一言で表すと、「恋は盲目」ということになるのだろうか...
