とろりん

オーディションのとろりんのネタバレレビュー・内容・結末

オーディション(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

怖さの演出はなんていうか、優秀。
最初に麻美をみた隣の女が「この人、いけません!」ていうのもそこからしばらくは大丈夫なのも怖い。
麻美の内股火箸の刑も怖いし、麻美が監禁してる男も怖い。予言で口から血を垂らしながら恐怖新聞を書いているおっさん思い出した。脚を切り落とされてもがいているのもキモいし、呻き声を上げながら残った薬指だけで飯をせがむのも怖い。
最後に主人公が楽しそうに脚を切られるのも怖いし、そのあと帰ってきてしまった息子が追い詰められるのも怖い。
階段から蹴落とされて首が明後日の方向むいてる麻美も怖いし、最後の最後に青山との初デート時のセリフをボソボソと復唱するのが怖すぎる。
同じ密度や強度で質の違う怖さを出してくるのが怖い。最後がグロでも脅かせでもない恐怖なのが本当に怖い。
見れない怖さではないのに、これ以上怖い映画はないのではと思ってしまう怖さ。本当に怖い。
やっぱり優秀な映画なんだと思う。変に思い切ったぜ感でもなく、問題作に見えて実はストレート。しかもコントロールが良くスピードも速い。強いて言うなら球の色が白でない、くらいの捻り。
1人でみると良い
とろりん

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