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ラスト、コーションのodyssのレビュー・感想・評価

ラスト、コーション(2007年製作の映画)
2.7
【悠長すぎる】

アン・リー監督作品。

日中戦争の時代の中国。ヒロイン(タン・ウェイ)は女子学生時代に演劇部の仲間に誘われて抗日運動を始める。日本側について諜報活動をしている中国人要人(トニー・レオン)の暗殺を企てて、輸入商夫人をよそおって相手に近づき、色仕掛けで情報を得たうえで相手を殺そうとするのだが・・・。 

筋書きは古典的だし、脚本はわりに大ざっぱ、というか、こんなことをやってたらあっという間に相手に捕まるんじゃないかと思うくらい悠長で、古典映画的なリアリティはあるかもしれないけど、まともな意味でのリアリティは感じられない。 

まあ、そういう野暮は言わないで、何となくの雰囲気を味わう映画なのかもしれない。全体の作り自体が古典的なのである。 

トニー・レオンとタン・ウェイのベッドシーンがかなり強烈で、R-18指定となっている。でもその方面にだけ期待するほどのエロスは感じられないから、そういう人はポルノ映画を見た方が方がいいと思うな。
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