黒澤明監督作。
紆余曲折の末の黒澤監督の遅咲きデビュー作。原作ありで柔道を扱ったエンタメ作。
動と静が波打つように変わっていくカット割とか、道具を撮るだけで状況が分かるシーンとか後の黒澤作品にも引き継がれている片鱗がそこかしらにあったのが面白かった。
モノクロの映画だけど、雲がこの上なく美しく撮れている。形だけじゃなく動きがめちゃくちゃ綺麗。かなり驚いた。
完璧主義、雲待ち監督と後に言われるだけあるのを感じた。
戦時中のエンタメとして大ヒットしたのがよく分かる作品だった。そして志村喬が本当に好き。