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レッド・ドラゴンのEDDIEのレビュー・感想・評価

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)
3.7
ハンニバルシリーズ“羊たちの沈黙”でレクター博士がクラリス捜査官と出会う前の話。シリーズ3作目の本作ではFBI捜査官グレアムがレクターを逮捕後、猟奇殺人事件を捜査することになりレクターに助言を求める。
クライマックスの殺人犯との対峙は緊張感もあって見応えがあった!。

〈ポイント〉
・レクター博士とグレアムの緊迫感ある心理戦
・どうなるか後が想像つかないサスペンス具合
・やはりアンソニー・ホプキンスのレクター博士は恐ろしい
・エドワード・ノートンの好演も見逃すな
・『羊たちの沈黙』好きにはたまらないラストシークエンス

〈雑感〉
ハンニバル・レクターシリーズをゆっくりと追っています。
本作はシリーズ3作目で、時系列的には3→1→2ですね。あとはレクター博士のオリジンである『ハンニバル ライジング』があります。
マッツ・ミケルセンのドラマシリーズも人気ですね。

さて、今回は『レッドドラゴン』と題されたシリーズですが、実はこれ1986年の『レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム凍りついた欲望』のリメイクなんですね。
大傑作『羊たちの沈黙』の前にもレクター博士は映画化されていたようです。
本作ではエドワード・ノートンがグラハム刑事を演じていますが、冒頭はいきなり食人殺人鬼の真相に辿り着きそうなところで、レクター博士と対峙。あるヒントを得たことで、グラハムはレクターが犯人だと確信したところでレクターに襲われ、なんとか発砲してその場を凌ぐというシーンでした。
それぞれ重傷を負い、グラハムは刑事を引退して長閑に暮らしていました。

そこで出てくるのが本作の追うべき殺人鬼。なんとも特徴的な殺し方を行なう猟奇性を鑑み、彼の元上司が捜査を依頼しにやってきて現場復帰という流れ。

とにかく一つひとつ積み重ねて犯人の真相に辿り着くミステリー要素やサスペンス要素が織り混ざり、なかなか見応えある作品。
特にクライマックスは壮絶です。ノートンの演技の凄みを感じさせられ、これまでに事件で培った犯人像をうまく活かした対峙の仕方。実に面白い。

とはいえ、やはり『羊たちの沈黙』はクラリスの内面にまで迫った心理サスペンスとして至高だったなと再認識もできました。あの映画は凄すぎです。

〈キャスト〉
ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)
ウィル・グレアム(エドワード・ノートン)
フランシス・ダラハイド(レイフ・ファインズ)
ジャック・クロフォード(ハーヴェイ・カイテル)
リーバ・マクレーン(エミリー・ワトソン)
モリー・グレアム(メアリー=ルイーズ・パーカー)
フレディ・ラウンズ(フィリップ・シーモア・ホフマン)
フレデリック・チルトン博士(アンソニー・ヒールド)
ロイド・ボーマン(ケン・レオン)
バーニー・マシューズ(フランキー・フェイソン)
ジョシュ・グレアム(タイラー・パトリック・ジョーンズ)
ドラゴンの声(フランク・ランジェラ)

※2022年自宅鑑賞40本目
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