「羊たちの沈黙」の前日譚といえる作品。
時間軸はクラリスと出逢う前で、ハンニバル・レクターを捕まえた実績を持つFBIのグレアムが主人公となる。
基本的にはグレアムが、ある殺人鬼を相手に立ちまわるため、「ハンニバル」ほどレクターが動き回ることはない。それでもレクターの存在感はしっかりとあるので、脇役として腐ることもない。
この作品で面白かったのは、レクター博士のグレアムに対する接し方だ。クラリスとは異なる態度で、言葉遣いや気品も違う。
レクター博士がグレアムをどういう立ち位置で、どう評価しているのか。
これもまた楽しみ方の一つだと思う。