Kei

八つ墓村のKeiのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
4.9
犬神家の一族といい、日本の一族モノ&ホラー映画はこの独特の雰囲気が好きだと再認識した。

途中までは、多数が出てくる一族モノであるが故にきちんと一族の構成員の関係性とそれぞれの人物の過去との繋がりを覚えながら話を追っていく必要があったため少し大変だったが、終盤にかけて一気に物語が進んだところで一族の構成員同士の関係性、登場人物と過去との繋がりが分かってきたので、終盤の追い上げのパートで、前半に頑張って名前を覚えた努力が報われた気がした。

登場人物が中盤までで全て出てくるこの手のミステリー映画は、「この中の誰かが犯人なのだろう」という予想は出来るものの明確な理由付けは出来ない、といった状態でストーリーを展開させることが観ている側に緊張感を持たせるために重要だが、その点は非常によく出来ており、最後まで真犯人が特定できずドキドキすることができた点が良かった。

ショーケンや小川眞由美をはじめとしたキャストの演技も上手かったと思う。
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