Keiさんの映画レビュー・感想・評価

Kei

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

12人の陪審員が少年による父親殺害事件の判決を下す。
最初は少年の無罪を主張していたのはヘンリー・フォンダ演じる陪審員8番だけであったが、議論が進むにつれ当初有罪を主張していた他の陪審員たちは無罪へと
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.4

UPLINK吉祥寺にて鑑賞。
社会における様々な偏見や烙印と戦い、そしてアメリカにオピオイド中毒を引き起こした元凶であるサックラー家及びパーデュー社への抵抗を行う写真家ナン・ゴールディンを描いたドキュ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

公開日初回で鑑賞。
本作ではオッペンハイマーが原爆を日本に対して使用すること、したことへの葛藤が描かれていると聞いていたが、想像よりオッペンハイマーの心理描写は少なく、オッペンハイマーの私生活や赤狩り
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.3

病気を患い死が近づいている兄を訪ね芝刈り機で旅をするアルヴィンという老人の物語。
主人公のアルヴィンは兄が倒れたという知らせを聞き、家に娘のローズを残し芝刈り機で州境を越える長旅に出る。
旅の道中では
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.2

死期が近いルディとマーチンによるロードムービー。
それぞれ別の病気だがお互い死が近づいているルディとマーチンは病院で出会い、そこからまだ見たことがない海を見るための旅を始める。
犯罪をいくつも犯しなが
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.7

アンドレイ・タルコフスキー監督の作品を初鑑賞。
本作品のテーマは「亡命に対する葛藤」であると考える。
タルコフスキー自身この映画を作成した後にソ連からの亡命を発表しており、本作品はそうした自身の亡命に
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第三世代(1979年製作の映画)

4.1

ファスビンダー監督の作品を初鑑賞。
テーマは、「生きることの辛さと虚しさ」だと考える。
作中では、様々な背景を持った複数人の男女がテロを起こすために地下組織に所属し活動している様子が描かれる。
彼ら彼
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の作品を初鑑賞。
本作品のテーマは「表現手段の僅少さによるもどかしさ」だと考える。
主人公のジェシカは英語が第一言語であるがコロンビアでスペイン語を用いて生活してい
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.7

ウォン・カーウァイ監督の作品を初鑑賞。
想像していたより内容は普通のラブストーリーで驚いた。
作品の一番冒頭では、他の作品では聴いたことがないような、言葉では形容出来ない独特の音楽が流れており、その音
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.0

ルイス・ブニュエル監督作品を初鑑賞。
テーマは、欲望が実現されない現実、退屈な日常の反復、ブルジョワジー批判などだった。
本作品では最初から最後に渡って、常に食事をしっかりと取ることが出来ないブルジョ
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

5.0

ラース・フォン・トリアー監督の映画を初鑑賞。
3時間という長丁場でかつ舞台のようなセットであったため観始めた当初は最後まで観ることが出来るか不安だったが、終盤にかけて物語に引き込まれていったため最後ま
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.4

PLAN75という、75歳になったら当事者の同意の元で国がランダムで死ぬ人を選ぶ制度についての話。
叔父がPLAN75に加入しており自分自身はPLAN75の運営に携わっている青年、75歳を越えPLAN
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

2.6

全体的に感情移入できる訳でもなく、ストーリーが練られている訳でもなく、ロマンスの主体が美男美女という訳でもなく、演技が上手いという訳でもなく、特に印象に残らない作品だった。
なぜパルムドールを取ったの
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.6

シンプルな疑問として、アンディはミランダとどんな労働契約を結んでいたのかが気になった。
労働契約の範囲で無茶な要求(子供の発表会に行きたいから〇〇しなさい!など)をされているのならアンディはその要求に
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

今まで観た事のないタイプの映画で面白かった。
デイヴィッド・リンチ監督の映画では、以前ブルーベルベットを鑑賞したことがあるが、あちらは雰囲気こそ独特であるものの内容としては分かりやすかった一方、今回の
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八つ墓村(1977年製作の映画)

4.9

犬神家の一族といい、日本の一族モノ&ホラー映画はこの独特の雰囲気が好きだと再認識した。

途中までは、多数が出てくる一族モノであるが故にきちんと一族の構成員の関係性とそれぞれの人物の過去との繋がりを覚
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

音楽は今までの映画で聴いたことがないようなものだったので新鮮だった。
また、映像も全編を通して不思議の国にいるようなテイストで面白かった。
映像に関しては、特にクレジットの部分で画面のフレームに関係者
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カラーパープル(2023年製作の映画)

1.5

試写会にて鑑賞
扱っている題材が奴隷制度、家庭内暴力、家父長制、女性差別など非常に重いものであり、それ故に登場人物の心情をしっかりと鑑賞者に伝えることが重要だと考えるが、本作はミュージカル性が強く、大
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