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八つ墓村のshinobuのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
3.3
憶測だがエクソシスト(73)オーメン(76)などのオカルトブームにあやかって八つ墓村(77)は制作されたのだろう。
金田一耕助がその推理力で祟りに見せかけた犯罪を暴く…のではなく「本当の祟り」があるような作風になっている。

金田一耕助役が東宝の石坂浩二なのに対し、松竹は渥美清なのは意外性があって良かった気がする。
結果的には松竹史上に残る大ヒット作に。

だがオカルト寄りにシフトしたせいで当時はオカルトブームで怖さを感じたかも知れないが、2017年に観ると如何にもオカルト然としたメイクや照明などにキッチュ*な印象が強く残る。
もちろんそれは悪くはないのだが、必然と時代性を感じてしまうのだ。距離感と言ってもいいのかもしれない。


人々が思う恐怖感は世代や年代によって違うし社会的なものもあるだろう。

本作が(原作の横溝正史も)モチーフにしたのが津山事件だが、何が彼を犯行に及ばせたのかを考えるのは世代や年代を超えたある種の共通性があるのかもしれない。
何故なら津山事件は知らなくても今だって…

余談としてはショーケン*がJALの航空誘導員て役どころでやたらJALが出るなと思ってたらスポンサーでした。
ワールドウォーZのペプシね。

小川眞由美がエロいエロ過ぎる。復讐するは我にありをまた観たくなった。ただ、毛布あっても鍾乳洞でセックスはしない方がいいかな。

*キッチュ (ドイツ語: Kitsch) とは、「けばけばしさ」「古臭さ」「安っぽさ」[1]を意味するドイツ語で、文化批評用語として用いられる。英語でも同じ綴りで浸透している。

*萩原健一の事。めちゃくちゃカッコいい。ボクは特に傷だらけの天使が好きである。
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