Shun

八つ墓村のShunのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
4.0
地元では有名なある事件をモチーフにした作品です
やっぱり、例の事件のシーンが1番衝撃的でした


寺田辰也は新聞の尋ね人で大阪の法律事務所を訪れ、祖父だという丑松と出会う
しかし、丑松は突然その場で死んでしまい、父親の親戚の未亡人である森美也子と生まれ故郷の八つ墓村に向かうことになる


・津山三十人殺し
この映画で衝撃的なシーンといえば、山崎努がハチマキ巻いて猛ダッシュで村人を惨殺して行くシーンかなと思います
このシーンは、地元では有名な1938年に実際に起きた「津山三十人殺し」と言われる事件を元に作られています

実際には犯人が自害してたり、若干の人数は違うんですけど、武器や風貌はある程度再現されているようです

映画でもかなり衝撃的なシーンで、かなり記憶に残るシーンになります
実際にこんなことが起きたのかと思うと身の毛もよだちます

その事件に脚色して祟りやサスペンスの要素を追加したのが「八つ墓村」で、これまた面白い
金田一耕助シリーズを観るのは初めてですが、サスペンスとしてもホラーとしてもなかなか楽しめてよかったです

もはや異世界のように見える鍾乳洞の舞台が新鮮でした
八つ墓村の謎、犯人の謎、父親の謎、竜の顎(アギト)の謎などなどいろいろな謎があるのも面白いです


・好きなところ
個人的にこの映画の好きなシーンはオープニングになります
疲れきった落ち武者たちが村を見て、タイトルとテーマ曲が流れ出します
シンプルなオープニングだけど鳥肌
かっこいいです
そして、このオープニングは最後らへんにあるシーンに繋がるという、なんという粋な計らい、、

そして、最後のある鬼ごっこも見ものです
殺害シーンが結構惨たらしいのに加えて、地味にモンスター的な要素もあり、画的に飽きないのもいいとこかなと思います

キャスティングもめちゃくちゃ豪華で、脇を山崎努、田中邦衛で固めてる強さに加えて、渥美清の金田一耕助の安心感と清さ

寅さんの印象が強い渥美清ですが、聡明で知的な金田一耕助をしっかりと演じ分けています
とはいえ、いつ怒鳴るのかとひやひやしながら見ていました笑

主人公辰也役の萩原健一も昭和の男らしくてかっこよく、観てて楽しかったです!



雰囲気が独特で個人的には結構楽しめました
いろいろ凝ってるシーンも多くて結構よかったです!
Shun

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