るい

ゴジラ対ヘドラのるいのレビュー・感想・評価

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
3.6
今回は姉さんのリクエスト
ということで姉さんと巡るゴジラ
ちょっと順番飛ばして
今作は第11作
坂野義光監督が唯一メガホンを取った
ゴジラ作品
この頃は子供向け映画興行プログラム
「東宝チャンピオンまつり」のメイン上映としてゴジラが公開されてた
そんな話は
海洋汚染が深刻化しつつある、駿河湾
その赤褐色の海で、漁師の吾平さんが
オタマジャクシに似た謎の生物を海洋生物学の矢野先生のもとへ持ってくる
さらに駿河湾ではそのオタマジャクシに似た謎の怪獣が
タンカーを座礁させる事故を次々に起こしていた
その事態に矢野先生は息子の研ちゃんを伴って、駿河湾に自ら潜って海底調査を始めるも先生はその謎の生物に襲われ顔半分を負傷してしまう
研ちゃんはその生物にヘドロから生まれた
「ヘドラ」と名付けるのだった

当時社会問題となっていた、高度成長期の副産物
「公害」をテーマに
まさかのゴジラと公害怪獣が戦う奇天烈作品

当時の、テレビ台頭による娯楽の多様化の影響による
映画産業が傾いてきた頃の対抗策のために
必死に出したアイデアなんだろうなが垣間見える
とにかく30あるゴジラシリーズの中でも今作異彩を放っていて
サイケデリックかつアバンギャルド風
あの当時の、行き場のない若者たちの葛藤なんかも描かれて
子供向けにしては凄い挑戦的な作品だなって思った
なんせオープニングが

♪水銀、コバルト、カドミウム、鉛、硫酸、オキシダン、シアン、マンガン、バナジウム、クロム、カリウム、ストロンチウム
汚れちまった海、汚れちまった空
生きものみんな、いなくなって
野も山も黙っちまった
地球の上に誰も、誰もいなけりゃ
泣くこともできない🎵

なんて、歌から始まるんだもの🤣

ちなみにこの頃のゴジラは完全にヒーロー怪獣としての地位を確立した頃で
顔もどことなく優しい感じになっている
なんせ子供の願いや呼び声に呼応されて
怪獣を倒しに来るんだもんな
にしてもヘドラですよ
とにかく恐ろしい怪獣で
触れれば鉄はボロボロに腐り
空を飛んで横切れば
致死量の光化学スモッグと硫酸ミストを撒き散らすっていう
とにかく人間がバタバタ倒れるわ
白骨死体になるわの
強烈な描写が凄かった
さらにゴジラの片目も片手も潰れるわ、白骨化させてたもんな🤔

そして今作で忘れてはいけないのが
ゴジラがタブーを破るんです
そう今作、実は
ゴジラがシリーズで唯一
自らの放射熱線を推進力にして
独特なスタイルで空を飛ぶことで有名な作品で
これもやはり監督の必死なアイデアの一つ

プロデューサーの田中友幸さんはギリギリまで大反対だったという
〜最後に〜
ついにやりましたね
「ゴジラ−1.0」
アジア初の「アカデミー視覚効果賞」受賞
まさか取れるとは思わなくて
ゴジラがついに70年頑張ってきた甲斐があったのか
オスカーを手にして
真の世界の怪獣王になるとは😭
ゴジラファンで良かった〜
山崎貴監督、白組の皆様
本当におめでとうございます㊗️🎉🎉
るい

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