ゴジラ対ヘドラの作品情報・感想・評価

「ゴジラ対ヘドラ」に投稿された感想・評価

garadama

garadamaの感想・評価

4.0
ヘドラのソフビはよく見るなーと思っててやっと鑑賞
この時代に人間が排出するヘドロに警鐘をならしていたのに
現代もまだまだヘドロだらけ
返せー返せー青い海
ゴジラが逆噴射して空を飛べるとは知りませんでした
ちゃんとシッポを手で抱えててかわいかった
強烈。
ゴジラシリーズで最もゴジラが敵怪獣に追い詰められる。ヘドラつえぇ、そしてこええ。
しかしそれどころじゃないくらい
歌のめちゃくちゃなインパクトと凄まじいビジュアルが頭を殴りつけてくる。
当時の公害に対して真摯で超強烈なメッセージ(トラウマ)を子供たちに植え付けたであろう作品。公害、ダメ、ゼッタイ。
モスバーガーとスプマンテでいい気持ちになって鑑賞。

これリアルタイムで見てるはずなんだけど、こんな映画だったのね。明らかに低予算なんだけど、妙に残酷で滑稽でサイケデリックなんだよね。なんといってもゴジラ飛ぶし。ヘドラもかなりキモくてよいし、あのブロブみたいのがもっと活躍したら、もっと怖くなってたはずなんだけど、まあそこはご愛嬌か。

インパクトがあったのは「かえせ!太陽を」という劇中歌。歌ってるのは『サインはV』を歌った麻里圭子で、映画にもゴーゴー喫茶の歌姫、富士宮ミキとして出演してるのだけど、その歌詞がすごい。

♪水銀 コバルト カドミウム
♪ナマリ 硫酸 オキシダン
♪シアン マンガン バナジウム
♪クロム カリウム ストロンチュウム

これガキのころに歌った記憶があるんだよね。ここからこう続くんだこの歌。

♪汚れちまった海/汚れちまった空
♪生きもの/みんな/いなくなって
♪野も/山も/黙っちまった
♪地球の上に/誰も
♪誰も/いなけりゃ
♪泣くことも出来ない

なんだか笑えるようで笑えない曲なのだけど、この歌詞の背後には、この映画のほぼ10年前に発表されたレイチェル・カーソンの『沈黙の春』(1962年)があるわけだ。

それにしても、この映画に登場する自衛隊は蝋人形みたいでシュールだ。だから秘密兵器の巨大電極板だってうまく作動させることができないのだけれど、そこのところは神風ならぬゴジラの放射能ビームがうまくとりつくろってくれることになる。

ようするに、人間は徹底的に無力なんだけど、その無力な人間の作り出した放射能から生まれた怪物がゴジラであり、それがいま、同じく人間の作り出したヘドロから生まれた怪物であるヘドラと戦っているというのが、ほとんど嘔吐を催すほどの不条理だってことを、子供の頃のぼくは、どれくらいわかっていたのだろうか。
何気にゴジラ映画をちゃんと観たのは初めてかもしれない。何故初めてのゴジラ映画でこれをチョイスしたかは自分でもよく分からないが、子供の頃に観ていたら確実にトラウマになっていただろう。この時代のゴジラってなんとなく子供向けのイメージがあったが、明らかに子供向けじゃない。かといって大人向けでもないという所が興味深い。好き嫌いは大きく分かれるとは思うが、一回観たら忘れられないことは確かだろう。

この作品は当時大きな社会問題となっていた公害問題をテーマとしている。ゴジラ自体も水爆が原因で生まれた怪獣なので、公害から生まれたヘドラと対決させるというのは非常に面白いアイデアだとは思う。にしても、まぁ挑戦的な内容だ。謎のアニメを挟んだり、人の死に方がやたらとグロかったり、ドラッグでぶっ飛んだような映像。そしてあの「水銀 コバルト カドミウム〜♪」の歌詞が有名な主題歌。ゴジラ映画という領域を超えている。一言で言うなら"アバンギャルド"といったところだろうか。

ただ正直言うとかなり退屈なシーンも多い。ヘドラの生態について少年と父親が話すシーンなどは退屈だし、いざ怪獣のシーンになっても見合っている時間が無駄に長いように感じる。特に後半からの垂れ具合は半端じゃない。一つ一つのシーンが無駄にスローで長くなっていくのだ。途中で予算がなくなってしまったらしいのでしょうがない部分ではあるが、退屈なものは退屈である。また役者の演技は酷いものだ。特に子役の棒読みに至っては腹立たしいを超えて笑ってしまう。

そういう部分も含めてこの作品はカルト映画の領域なのだが、それが非常に面白いのだ。低予算であったにもかかわらず、その中で最大限に伝えたいことを衝撃的な映像とともに詰め込んだ製作陣の熱は感じられる(空回りしている感は否めないが…)。アバンギャルドな映像と環境問題への警鐘、そして怪獣王がブレンドされた唯一無二の作品だ。
kazusd

kazusdの感想・評価

2.5
やっと観ることができた、のですが…なんだこれ⁉︎子供向けな作りだがとても子供が楽しめそうな題材でも演出でもないし、どうしたかったのか疑問。
imapon

imaponの感想・評価

4.6
これ、メチャ、面白いやんけ。
70年代の空気感の中のアヴァンギャルド。
ゴーゴーやサイケデリック、アニメーションの使い方。前年の万博を思い出すマルチ画面。
耳について離れない麻里圭子のテーマ曲「かえせ!太陽を」と全身タイツのボディ・ペインティング。
残酷描写も充分に発揮して、公害問題という当時の社会問題に真っ向対峙している。
ひょっとしたらゴジラシリーズの中でも一、二を争う評価を降しても良いかもしれないと思いながら感動的に鑑賞。

問題の空中飛行シーンを見ていると、制作サイドの大映ガメラシリーズへの羨望が垣間見えて微笑ましい。
当時だったら、やらかした感が強くてとても受け入れる事はできなかったと思うが、今となっては歴史的なカルト・シーンとして認めても良い心情。

柴利夫のゴーゴー大会、コケまくり。
父親が好きで何回も見せられてたけどちゃんと見るのは初めてだった

結構いろいろすごい
ozako

ozakoの感想・評価

3.0
2018/03
ブレスで装置が動くの?など数々のツッコミどころはあるけれど、、、公害をテーマにした作品。ヘドラのキャラクターメイキングは素晴らしい。ゴジラの飛び方はちょっとやりすぎ。
監督もキャストも作風も大きく変わった作品。

娯楽性よりも当時問題となった公害を絡めて、シリアスな展開にしている異色作。あの歌が忘れられんなぁ…
ゴジラ好きの方が薦められるのに決まってこの作品が挙げられるので、ちょっと観てみようと。
第一作以外は観ていないので、他と較べてどうかわからないが、あまりのチープさに笑ってしまいそうな箇所がたくさん。ゴジラという意識がなければ、ロシアの『火を噴く惑星』観たときみたいに笑って楽しめたかもしれない。これが良いということは、他のゴジラはどれだけ子供騙しなのか。

冒頭、子供がゴジラのソフビ人形で遊んでいるシーンがあるが、そういうもの作る工場の廃棄物で海が汚れてヘドラが生まれたわけだから、皮肉が効いている。
あと公害反対の若者のカルチャー&ムーヴメント、あれを見ていてどうも腹が立つのは、作り手側にもそういうものに対する疑問か嫌悪のようなものがあって、それが滲み出てしまっているからではないか。音楽がかっこいいという評判もあるようだが、本当にそうか? 最後ゴジラが去っていくシーンは別の曲だった。本当に気付くべきなのは、草むらの中からの老人たちの不気味なまなざしなのではないかと。

以下メモ

・ゴジラがやたら口をぬぐったりする。
・そしてヘドラと会話をしたりする。
・倒されたヘドラの背中から漂う絶望感のようなもの。
・挿入されるアニメーションは秀逸
・針のない時計は死のイメージ
・色々ひねりすぎて破綻?
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