サイケで暗くてボロボロでかっこいい11作目のゴジラ
10作目までの間にかなり子供向けになったゴジラが、急にまたメッセージ性の強いゴジラに戻った
vs作品の中では(今のところ)一番楽しめたかも
オープニングがまず怖いし、苦手な人は多いだろうなって感じる作品でもある
初代にあった人間の業への怒りや、それを怪獣に魂を込めて昇華する、というエネルギーを感じた
全体的に画面は暗いし、ゴジラを応援する子供の表情もどこか明るくなりきれてない
割と棒読みな少年のセリフが映画のサイケな部分を際立たせる
ディスコの場面すごく好き
後半からはややだれてきてしまった印象はあるが、怪獣バトルをじっくり長く楽しみたい方についてはむしろ嬉しい仕上がりなんじゃなかろうか
ヘドラがゴジラよりも大きくなる場面は絶望感が大きく、いつの間にかゴジラを味方として捉えていた自分にも気がついた
ただ、水爆の産物ゴジラと環境汚染の産物ヘドラって、結託して人間を蹂躙しそうなものだけどなぁ、とも思った
(海に対する所有権の主張はちょっと苦しく感じた)
ラストの余韻がいい感じ