赤足

ゴジラ対ヘドラの赤足のレビュー・感想・評価

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
3.4
「三大怪獣 地球最大の決戦」を借りる際に、実はまだ未見であったヘドラも一緒にレンタル。その昔から、その禍々しくおどろおどろしい圧倒的インパクト大のヴィジュアルに一目置いていた怪獣ヘドラ。

まず冒頭から強烈なOPから始まる歌詞の「水銀 コバルト カドミュウム 汚れちまった海 汚れちまった空 かえせ かえせ」のまるで中原中也の「汚れちまった悲しみに」を思い起こすかのようなセンスとサイケデリックなサウンドに驚愕!

ストーリーも当時の日本の社会的問題であった、公害がテーマとなっておりヘドラを生み出した人類への警告や社会風刺的描写から科学番組のように進化するヘドラを見事に解説をしてくれるわかり易さ等。今までのゴジラ作品では見たことがない展開でなかなか斬新かつ新鮮であった(笑)公害問題で思い出したのが円谷プロ繋がりでウルトラセブンの幻回と呼ばれた12話『スペル星人』ともなんだか繋がる部分を感じたものだ。

肝心のゴジラはヘドラに対して大苦戦ヘドラの攻撃に全身大火傷の片目は潰れ腕は骨が見えるほどの苦戦を強いられ!正直、人類の協力がなければ負けてたんじゃないかと思うほどヘドラの強さは目立っておりゴジラシリーズでも一二を争う強さだったんじゃないかと?そして、この作品で空を飛んで逃げるヘドラを追い詰める為に放射熱線でゴジラが丸まり飛んで行く姿も見れたりとゴジラファンからしたらかなりレアな姿もあり、ラストは完膚なきまでにヘドラを叩きのめすこれまでの恨みを爆発させたかのようなゴジラの姿もこれまたはじめて見た気がしたものだ(笑)

何はともあれ今までのゴジラ作品とは毛色が違う異色作と呼ばれる所以も何となくだが分かる気がしたけれど、個人的にはかなり大好きで中毒性がある作品である事は間違いないと断言できる
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