SeikoSoga

ピアニストのSeikoSogaのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
4.2
やっぱりレヴュー書かないとね〜。

映画好きな方たちの集まりイベントでミヒャエル・ハネケ監督作品をお勧めされて何本か鑑賞しました。

今まで避けて通っていたファニーゲームも頑張った(^-^;

人を不快にさせる監督さんとして有名だとか、、
でも、実は私が最初にこの監督さん作品鑑賞したのは、愛・アムールなんですよね。
劇場で。

すごく良かったです。人によっては解釈の違いで不快に思う人もいたかもしれませんが悲劇だけど悲劇とは感じなかった。

白いリボン、隠された記憶、ファニーゲーム、
観た作品はこれだけですが
ピアニスト
この作品が一番心をえぐられ印象深い作品になりましたね。

人の恥部をさらけ出す、頭の中での妄想癖、誰もが持っているであろう、それをさらけ出すってw
観ていてつらいよ

年上のピアノ教師と若いイケメンとのラブストーリ。
軽い気持ちで観ていたら、途中で間違えてAV借りてきちゃった??的な変態的な性描写。
ドロドロ系なおフランス映画にありがちですし・・
このエリカの生い立ち、40歳を超えても母親に厳格に育てられるとこんな風にゆがむのだ、と、描くのには必要なシーンなのかな・・

そんな彼女の歪んだ性格を踏まえても、年下のイケメンが・・
酷い。
或はそれが当たり前の行動なのだろうけど、彼女の心の傷だったり、深層部を見せることで年下イケメンが
よりひどいやつに見えるのかな・・

とにかくイザぺル・ユペールが、すごい女優さんなのだということを認識しました。

ラストのあの顔は、
彼の言葉は軽い挨拶だけど、それをいろんな感情を一瞬にして表す。セリフ無しで理解させる。

もう心がえぐられまくりでしたとも。

ファニーゲームは人に薦めたいと思う作品ではないけど、
これは映画的には良作。
☆4個でしょう。
SeikoSoga

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