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シンドラーのリストのnotitleのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.6
戦争によって人は変わる。そんな中でどれだけ人間性を失わずにいられるかというお話。
映画を見れば「ユダヤ人を虐待し殺害するなんてとんでもない」と思う人は多いだろう。しかし、こういうことは今もどこかで起こっている。もし戦争や弾圧で国を追われた難民がそこにいたとして、果たしてどれだけの人間が彼らに対して善良になれるだろうか。人間の真価はそこで問われるのではないか。
劇中、シンドラーは「もっと助けられたのに」と嘆く。彼はユダヤ人を助けられる立場にいた、それ故にその善を怠ったことを悔やむのだ。
この映画に心を打たれた人がいるのなら、その優しさをわずかでもいいからこうして苦しんでいる人たちを助けるために向けてほしい。それこそ、この映画がこの世に伝えた善ではないだろうか。
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