長い間、観なければと思っていましたが、長さからなかなか手が出せなかった作品。遂に観ました。
オスカーシンドラーだけにスポットを当てるのではなく、ホロコーストそのものにもスポットが当たっていたのが良かったと思います。モノクロの映像がリアルさを強調していて、今までホロコースト関連の映画は何本か観たことがあったけど、今まで観てきたもののなかで1番リアルで、1番恐ろしい作品でした。こんなことが本当に起きていたとは信じられないぐらいでした。特に、レイフ・ファインズが演じたアーモンゲートが無差別に、無意味に沢山の人を殺していたのがあまりに非人道的で、観ていて辛かったです。
シンドラーのようなユダヤ人を救ったドイツ人がいた一方、ほとんどのナチスの支配下の国にいたユダヤ人でない人々は救わなかった。そう考えるとやはり“何もしないこと”は罪になると思います。「モキシー」という映画の“If you’re doing nothing, you’re part of the problem ”というセリフの通りですね。
やっぱりこういう歴史を忘れてはいけないと強く思いました。600万人ものユダヤ人が犠牲になったとは、本当に心が痛みます。今でも残る反ユダヤ主義、ユダヤ人に対するものに限らなくても人種差別、本当に無くなって欲しいです。ルーツは誰にも選べないもの。それを元に差別をするのは、余りにも不条理だと思います。
死ぬまでに必ず観るべき、いや観なければいけない作品の1つです。
