かなり長尺だけど、素晴らしい作品と思う。起業家としてローコストな人件費でユダヤ人を使ってただけで、元々はシンドラーは救世主でも何でも無かった所もしっかり描かれているだけに、その行いには普通に心を揺さぶられる。ホロコーストがテーマの映画故か、またこだわりのドキュメントタッチがアカデミー狙いでは？とか批判も多々ありますが、映画作品である限り、完全ノンフィクションというのはあり得ませんよね。思想の無理矢理な押し付け感も無いように感じるので、こちらも斜に構えずに鑑賞すべきかなと。長い鑑賞時間の作品だけに、もっとシンドラーの内面の移り変わりを描けていればなお良かったとは思いますが、こういった史実を後世に残していくという事は、とても大事な事と感じます。
