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シンドラーのリストのnonのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.5
【2017年レビュー】
3時間15分の大作にして名作。モノクロと赤の描写がとてもよかった。ユダヤ人というだけで迫害され、命を落とした人たちが大勢いることは全世界共通の辛い歴史だ。それと同時に、戦争という大義のもと、繰り返された殺戮の歴史も忘れてはならない。
『1つの生命(いのち)を救う者が世界を救える』
『もっと努力すれば、もっと救えた』
シンドラー氏は結果的に1100人以上のユダヤ人を救ったという。戦争は狂気であり、人はその狂気によって善悪の判断を誤る。シンドラー氏は神ではない。1人の人間として、生命(いのち)の重さを理解できていただけなのだろう。このシンドラー氏役のリーアム・ニーソン、はまり役でした。決して善人ではないけれど、戦争で人間の良心の欠片さえ失ってしまった人にはない何かを持っていた人だったのだと思う。この複雑な心理を、特にアーモンに真の力とは何かを諭す場面の演技とかぐぐぐーーーっと引き込まれた。ラスト、モノクロがカラーになったことで、過去の物語ではないのだというメッセージを感じた。アカデミー賞7部門受賞してるのですね。スピルバーグさん、流石です。久々に4.5点つけたよ!!
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