おっさん

シンドラーのリストのおっさんのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
5.0
ドイツ人実業家オスカー・シンドラーがユダヤ人の組織的大量虐殺のなか1100人の命を救う実話に基づく重厚な映画。
初めは戦争を利用して儲けるためにホーロー容器工場を会計士イザックと共に開設。労働力として低賃金のユダヤ人を雇い順調に利益を得ていく。そんな中、赤いコートを着た少女の生と死により心が変化していく。あらゆる手を尽くし私財を尽くしシンドラーのリストをイザックと共に作り救っていく。イザックがシンドラーにこれは生命のリストだと言うシーンは心を打つ。戦争が終わりシンドラーが逃亡する際、車を売っていれば、金のバッチを売っていればあと数人は救えた。まだ努力が足りなかったと。出来たことがあったと救った人々の前で告白する場面は涙を流しながら観ていた。
1100人救えただけでも大きな事なのにあと数人は救えたというシンドラーの告白はいかに人の命が何物にも代えがたいものであるのか。人種など関係なく命は等しいものであると。そして戦争がいかに醜く愚かなものであるのか。
歴史を再認識し命の尊さを改めて実感させられる素晴らしい映画。
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