このレビューはネタバレを含みます
重かった…白黒の映画をじっくり観るのは多分初めてだった
色が無いからこそ重く響いてきた
でも最後の色が付いて、救われた人々やその子孫が写ってからお墓のところからラストまでは世界に色が付いて命が輝き出したというか…(何言ってるんだか分からないですね)
とにかく良かった
見て本当に良かった映画だった
重くて辛くて苦しい映画だけど観た後悔は全くしなくて
長くも感じないし中だるみもしていないし
テンポもストーリー構成の伝え方も凄く分かりやすくて分かって辛かった
許す事の力を自分の衝動に対する行動にも当てはめて(引き金を引く自分も許す)してしまうとそれは何だか別の意味になってしまう気がした
起きた事やある事や存在を
受け入れてから開放することが許す事なんだと思ってるけど
その定義というか何がそれで何がそれじゃ無いのかって微妙なとこ
シンドラーが完全善人ではなかったようだけど、
人や大勢を救ったり何かを成し遂げる人は他のどこかが抜けていてうまくいかなかったりできなかったりするのが人間なんだな…
最後の方のシンドラーと、シンドラーのユダヤ人がさよならするシーンはブワーッと泣けた
バッジも売れば車も売ればもう1人、もう10人救えたかもって思うのは苦しかった
最初は資力の為に始めた事業かもしれないけど一緒に過ごす事で情も生まれて絆も生まれて
ただユダヤ人を救いたい、運んできてほしいじゃなくて
自分の元にいた人間を救いたいになっていってる気がした
観て良かった