ふろいと

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴのふろいとのレビュー・感想・評価

3.7
[こんな楽しい映画を観ないのはもったいない!]
冒頭からおかしい。日本人が日本人相手に演じているのに台詞は全て英語。しかも源氏と平家が戦うというお話なのに、衣装といい雰囲気はパキパキの西部劇。西部劇なんだから英語だろ?みたいなことは考えてみたが、そもそも西部劇はイタリアのものだ。だからこれでいいのだ!(そんなわけあるか)
本作が生まれたきっかけは、三池崇史監督がプロデューサーとお茶を飲んでいるときにどういう映画を撮りたいのと聞かれて思わず「ウエスタン!」と答えたことからからはじまったのだとか。しかもマカロニ・ウエスタンがあるならスキヤキ・ウエスタンでもいいじゃないかという笑

しかし侮っていけない。こんなふざけ倒した設定とはいっても役者陣の演技に対する魂、そして作り手の熱意がひしひしと伝わってきた!
主題歌を北島三郎が日本語で歌ってるし、そしてオタク映画界の巨匠ことタランティーノも出ているのだ!タラ好き必見映画。
またジャンゴはイタリア映画『続・荒野の用心棒』の主人公の名前。本作はセルジオ・コルブッチ監督へのオマージュ作品でもある。
タラの『ジャンゴ 繋がれざる者』でも主題歌でジャンゴが使われていたし、『続・荒野の用心棒』観てみようかな。
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