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カーズのadeamのレビュー・感想・評価

カーズ(2006年製作の映画)
2.0
車たちが暮らす世界でレーシングカーの主人公が成長していく姿を描いたピクサーのアニメーション。
人間や他の生物が存在せず、車だけで成り立っている世界観に初めは違和感が否めませんでしたが、観ている内に受け入れられてしまうのはさすがでした。
若くして才能に恵まれてはいるが、天才ゆえの傲慢さで支えてくれる仲間への感謝を知らない主人公が苦労やロマンスを経験し、謙虚さを学んで成長したことをクライマックスのレースで披露するという展開は、そのままアニメ版「デイズ・オブ・サンダー」という印象で、ストーリー的には幼稚な気がしました。
「トイ・ストーリー」を生み出したジョン・ラセターが監督を務めたものの、興行的にやや物足りない結果となったのは、そんな子ども向けの内容にも関わらず比較的長尺なためだったのではないかと思います。
中盤のもたつきで気持ちが離れてしまった後では、お約束的に白熱するレースシーンに盛り上がることはできず、エンドロールでの自社作品パロディの方が楽しく感じられてしまいました。
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