ウエハラ

カーズのウエハラのレビュー・感想・評価

カーズ(2006年製作の映画)
3.9
めちゃくちゃよい映画だな。
弱者と、強者。
田舎と、都会。
敗者と勝者。
その二分法の世界を乗り越えるために必要なのは信頼とか絆とか目に見えないものなのだ。
そしてそれは時間をかけないと、手に入らないし認識することすらできない。
これだけ読んでも何の映画がわからないような
文章だが、映画を観て思ってことはこんなことだった。車たちの映画なんだけど、まあそこでの営みは人間的としか言えない。人間が出てこず、しゃべる車しか出てこないのに、だんだん違和感がなくなっていくのはそういうことなのだろう。
何をもって人間と認識しているのかといえば、
この信頼とか絆とかそういう曖昧で目に見えない本質的なものなのだろう。車を題材にすることで、豪華なレーシングカーと、古びた車、
そしてアメリカのかつて輝いていた車産業、車社会と、衰退した現在という対比が良かった。
ただのレース映画ではなかった。