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同胞(はらから)のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

同胞(はらから)(1975年製作の映画)
4.0
青年たちの意欲を十分に表現しています。

『同胞』これは“はらから”と読むタイトル名。同じ民族、仲間という意味。“どうほう”という読みのほうがなじみ深い言葉。

この作品は山田洋次監督の作品で東北・盛岡の郊外の村の青年団に持ち上がった東京の劇団によるミュージカル公演を主催するという騒動を描いている。

ある日青年団の団長の青年に劇団の幹部の女性が訪れ、ミュージカルの公演を青年団に主催してほしいと依頼された。公演には最低限65万円の費用が掛かるという。
田舎の村でミュージカルなど住民に受け入れる見込みか少なく集客見込みはかなり低く大幅な赤字が見込まれた。青年団の中にも反対意見が多く実現は不可能に見えた。

それでも、青年団は度重なる討論により、チャレンジする心を大きく広げていき次第に心が一つになって目標達成に向かい進んでいくのだった・・・。

主役の青年団長を演じる寺尾聡さんを始め、若者たちを演じる俳優さんたちの自然な演技がとても快く感じる展開でした。山田ワールド全開といってもよい作品で、旧作コーナーで偶然見つけた作品でした。
『男はつらいよ』シリーズを始め山田監督の作品は比較的多く見ていますが初見の作品でした。
是非お勧めしたい作品です。
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