虎舞羅ーコブラー

劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

3.8
FateシリーズのTYPE-MOON原作、鬼滅の刃などのヒットアニメを制作するufotableが作り出す伝奇ダークファンタジー作品第二弾。

・あらすじ
1995年3月、黒桐幹也は街である一人の少女に一目惚れする。透徹した不思議な瞳の彼女に惹かれた幹也は、翌年の観上高等学校の入学式で彼女と再開する。両儀式と名乗るその少女はあまり他人に心を開かずにいたが、幹也にだけは少しずつ心を開いていく。そんな中、観布子市では連続猟奇殺人事件が起こっており、街では暗く陰鬱な雰囲気が漂っていた…。

・感想など
空の境界を制覇しようと鑑賞した第一章から約半年ぶりの第二章。一応全部揃えたのに、間が空きすぎだな…。

私の大好きなTYPE-MOON作品の一つ、「空の境界」。
このシリーズは専門用語や高度な世界観設定が多いので、もし見るのであればある程度の予習をオススメします。
本作は第一章“俯瞰風景”から過去へ遡り、物語の主人公である黒桐幹也とヒロイン両儀式の出会いを描きます。
「空の境界」の第一章から受け継がれる映像で語るようなスタイルは印象的。説明セリフをあえて多くせず、魅惑的な雰囲気と映像で伝える作りは流石TYPE-MOONとufotableといったところでしょうか。
終盤の式の“もう一つの人格”に襲われるシーンは中々ホラー味が強め。梶浦由記さんの劇伴も何とも不気味で、薄暗く月の光が射し込む竹林というのも緊張感を演出していましたね。結構好きなシーンでした。

ご興味のある方は是非!