ShinMakita

暁の7人のShinMakitaのレビュー・感想・評価

暁の7人(1975年製作の映画)
2.7
☆mixi過去レビュー転載計画(ノンジャンル編)
…ここ10年で購入したDVD.Blu-rayのレビューです。





〈story〉
1941年。英軍基地から飛び立った輸送機から、ヤン、ヨゼフ、カレルという3人のチェコ人兵士がパラシュートで降下した。彼らの目指す場所はプラハ。故郷を蹂躙するナチスの総督ハイドリヒを暗殺するのが目的だ。プラハで現地レジスタンスチームと合流した3人は、地方からの労働者を装い、それぞれの下宿に落ち着くことになる。だが直後、ハイドリヒがヒトラーから出世の内示を受け、近々ベルリンに戻ることが判明。短期間で綿密な計画を練ることはできないと判断したヤンは、ヨゼフと共に特攻とも言える無茶な襲撃をおこなうことに決めるのだった。しかし、現地で妻と再会したばかりのカレルはその無謀な案に反対する…

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エンスラポイド作戦映画として、ある意味決定版と呼べる作品。実行者ヤン&ヨゼフだけでなく、ハイドリヒの描写もしっかりあるし、密告者となるカレル・チューダの葛藤もいい。アンリ・ドカエが撮ったプラハの街並みもリアルな美しさと佗しさを見せていました。
ヤンを演じたティモシー・ボトムスは有名(ライアン・レイノルズに激似)だけど、ヨゼフを演じたアンソニー・アンドリュースはあまり馴染みがありませんでした。マーティン・フリーマンに似ているこの人、俺が見たのは、新刑事コロンボの「汚れた超能力」くらいかな。

…それにしても、俺はなんでこんなにエンスラポイド作戦に惹きつけられるんだろうか。敵の報復が待っていることを知りながら、命を捨ててでも兵士として計画を全うしようとする若者たちの姿にメガシラは熱くなるし、暗殺実行のスリル、刹那的なロマンス、悲愴な教会のクライマックスと、実話とは思えないほど見せ場がしっかりしているからでしょうか。「ハイドリヒを撃て」と見比べるのも一興です。オススメ。
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