暁の7人の作品情報・感想・評価

「暁の7人」に投稿された感想・評価

高校生でこれを観て衝撃を受け、いまだにその衝撃を超える映画は観てない。

アンソニー・アンドリュースは「英国王のスピーチ」にも出てる。
ルイス・ギルバート監督作品。
チェコを統率するナチスドイツ大将ラインハルト・ハインドリヒ暗殺のためイギリス軍所属のチェコ人が召集され、チェコに潜入する話。

実際にあったエンスラポイド作戦を基にした作品。
俳優、小物等低予算を感じさせる。カール四世の王冠と、手榴弾のおもちゃ感。
ハインドリヒの警護がガバガバ。大将が撃たれそうになって、車の運転手が大将を置いて暗殺者を追いかける➡一人ぼっちの大将が襲われる。
そして暗殺部隊の作戦もガバガバ。タイトルは『暁の7人』だけど、実質的に行動しているのは2人。

撮影がアンリ・ドゥカエで安定感がある。
季節が冬で、役者からも寒さが伝わってくる。
牛丼狂

牛丼狂の感想・評価

4.0
久々に素晴らしい戦争映画を鑑賞した。
1942年ナチスが猛威をふるっていた時代、連合軍によるチェコでの親衛隊大将暗殺作戦の一部始終を実録した戦争映画。
重要な作戦のわりに登場人物たちの武力が低い気がするし、作戦についても現場に放り投げているのがやや違和感。なかば丸腰で敵地にパラシュートで降下。雪で全面がおおわれたところにつっこむのは敵地といえども快感であり音楽もあいまり感動さえある。
作戦までの経緯や作戦実行、その後の結末まではとにかく重い。気が重くなる。へんな演出を施さずに淡々と物語を描いているからである。終盤の戦闘シーン、ストーリーのみ見せるならもっと短尺でもよいだろうが、ここを長く見せつけることでより心が痛めつけられる。そういう描くべきポイントがわかっている。映画としてとても上品だと感じた。
GenKadoi

GenKadoiの感想・評価

4.5
自分の中では好評価な作品。物悲しいBGMと泥臭い暗殺シーンが絶妙。そして主人公達に訪れる絶望的なラスト。
今まで生きて来てどの映画がベスト?と聞かれたら、迷わず加える作品。
レビューはまた後日として、とり急ぎ記録まで。
ザン

ザンの感想・評価

3.5
なかなか緊張感があってよかった。大義を為すためには意志統一が不可欠。
ヒトラーの側近中の側近、ラインハルト・ハイドリッヒ暗殺事件とその後日譚を含んだ実録モノ。

朝陽が射し込むラストが神々しい。
Sara

Saraの感想・評価

3.8
戦争映画が好きなのは、死が間近にあることで人間の生命力がほとばしり、普段は見られない美しさが現われるからです。
この映画でも、そうした美しさを感じました。
ギルバートの演出は大したものとは思えぬが、ドカエの撮影は大したもので昼間・夜間・室内・屋外、どの画も悉く見応えがある。

包囲陣下の絶望的な銃撃戦(「あさま山荘」的な放水!)も水準以上の出来で、やはりレジスタンス・暗殺映画の華はこれだと。

余談。エンドクレジットのテロップで主要人物の顛末が語られるものの、あんな小さな子供までもが・・・と思わざるを得なかった。これも映画の力。
昔、テレビ放映時に見たと思う。そして翌朝の新聞の日曜版に彼らの終焉の地、立て籠もった地下室のある建物に残る弾痕の写真が載っていた。
ハイドリヒ暗殺事件はこの時から折に触れてある種の狂気の象徴として思い出すようになった。

名フィルの定期演奏会ではマルティヌー「リディツェ追悼」を聞いた。あまりの重さに精神的に気が滅入った。選曲して指揮した下野竜也氏もそれはよくよく分かっていてアンコールでバッハの曲を入れて観客の心を解き放ったのだった。(リディツェはハイドリヒ暗殺事件の報復で虐殺、消滅した村の地名。マルティヌーは事件の翌年1943年にこの曲を書いている)

ロベルト・ゲルヴァルト「ヒトラーの絞首人ハイドリヒ」(白水社)が素晴らしい評伝になっている。冒頭読むだけでも暗殺を実行させたSOEの外道ぶり、ハイドリヒの悪と人の魅力が混在した恐るべき人物ぶりなどが垣間見られる。おすすめです。
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