暁の7人の作品情報・感想・評価

「暁の7人」に投稿された感想・評価

昔、テレビ放映時に見たと思う。そして翌朝の新聞の日曜版に彼らの終焉の地、立て籠もった地下室のある建物に残る弾痕の写真が載っていた。
ハイドリヒ暗殺事件はこの時から折に触れてある種の狂気の象徴として思い出すようになった。

名フィルの定期演奏会ではマルティヌー「リディツェ追悼」を聞いた。あまりの重さに精神的に気が滅入った。選曲して指揮した下野竜也氏もそれはよくよく分かっていてアンコールでバッハの曲を入れて観客の心を解き放ったのだった。(リディツェはハイドリヒ暗殺事件の報復で虐殺、消滅した村の地名。マルティヌーは事件の翌年1943年にこの曲を書いている)

ロベルト・ゲルヴァルト「ヒトラーの絞首人ハイドリヒ」(白水社)が素晴らしい評伝になっている。冒頭読むだけでも暗殺を実行させたSOEの外道ぶり、ハイドリヒの悪と人の魅力が混在した恐るべき人物ぶりなどが垣間見られる。おすすめです。
《ハイドリヒを撃て!》のエンスラポイド作戦を描いている1975年に制作された作品。
監督は007シリーズなどのルイス・ギルバート

《ハイドリヒを撃て!》よりハイドリヒ(アントン・ディフリング)のシーンも多く、葬儀のシーンや暗殺も2度の失敗が描かれている。

音楽や描写は70年代のサスペンス色がやはり強いかなという印象。

ハイドリヒ暗殺を描いているので当然といえば当然なのだが、《ハイドリヒを撃て!》がこの作品のリメイク色が強いのも感じ取れる。

こちらもプラハで撮影されたようで風景や少女が自転車に乗って走るシーンは音楽と合っていて洒落てる感じ。
青春ドラマっぽい印象もある。

こちらはこちらでおもしろい。
ysak

ysakの感想・評価

3.7
ナチスの要人暗殺とその後、実行者たちが追い詰められる様を描いた実話ベースの話。壮絶。。で、どこか哀しい青春モノ。
初公開時に劇場で観てます
ルイス・ギルバートはおちゃらけ007でお馴染みながら、
本作の様なクールな傑作から、「フレンズ」みたいな青春ドラマまで撮ってる守備範囲の広い人
ムラっ気ありですが(笑)
本作はプラハでのナチ要人暗殺事件をテーマにした実話です
暗殺部隊の若者たちは地下水道に追われ、やがて自ら死を選ぶまでが描かれる
やり切れないお話ですが、第二次大戦中には、いたるところでこんな悲劇的なドラマが繰り広げられていたんでしょーね
「フレンズ」も好きだけど、これも好き
普通に?DVD出してくれんかな
ラストの内と外の銃撃戦がくそ面白かった。あの狭い部屋が水で満たされてるというというのも素晴らしい。泣けた。

冒頭のシーンの照明がピーカンでなんだこれ大丈夫かと思って撮影監督調べたらアンリドカエでした……。出直します……。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

大戦時の話で、ナチス占領下のチェコにイギリス軍の暗殺部隊が潜入し、支配者であるハイドリッヒの命を狙うという実話をモデルにしたもの。
一回目は未遂に終わるが二回目にして暗殺に成功し、イギリスへ帰国する前夜に仲間の裏切りで潜伏先の教会がナチスに知られ、ほとんどは銃殺される。
裏切った元仲間はチェコに妻子がいたのだが、ナチスに家族の安全の保証をさせる代わりに仲間を裏切る。もちろん協力者を含め全員殺されるという事は分かっていただろう。
自分の家族を守るためなら何をしても良いという風潮があるが、犠牲になるであろう人々の命の重さはどうでもいいというのか?
初鑑賞は公開当時の10代の頃、地元の映画館で。映画が終わった後、しばらく席を立てなかった最初の体験だった。

実話ということなのだが舞台劇みたいな映画でラストの教会での銃撃戦からのクライマックスが強烈。
タランティーノっぽいと思ってたらやはりタランティーノが既にオマージュしていたらしい。

いきなりパラシュートで投下され作戦はビビるほど現地に丸投げなところや7人組の特に特別でない(うち5人へのノータッチ感はすごい)ところが魅せ方こそドラマティックだが、実話ならではの現実感を感じさせる。

8/100
ミナ

ミナの感想・評価

3.7
自分の守りたいものがあるから裏切りがあって、でもその中にも忠誠心がある。
いたたまれない。
なかなか面白い 007の監督なんでアクションを期待したが、なかなかリアル
maromaro

maromaroの感想・評価

4.4
第二次大戦中のプラハで起きた、ナチスドイツのNo.2ラインハルト・ハイドリッヒ暗殺計画を描いた作品。
これだけの大それた事を行おうとしているのに、あまりにも無計画過ぎる事に驚く。
鉄砲玉のように扱われた未来ある若者達は、それでも作戦を決行するがその代償は大きく、当然追われる身となってしまう。
ラストの教会の銃撃戦でわずかに見える外からの光が虚しい。
シンドラーのリストにも影響を与えたと言われるが過剰な演出は無く、淡々と戦争の悲惨さを感じさせる。


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