たま

赤ちゃん教育のたまのレビュー・感想・評価

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)
4.0
画面を暴れ回る豹や迷惑犬もさる事ながら、全員が狂人で、かつ高速な会話で物語が進んでいって、こっちもそうした渦に呑み込まれた頃に、心理的なきっかけを持たない恋愛にも関わらず、腐心して作った恐竜の骨格標本が崩壊して宙吊りになった女性を支えながら「まあいっか」と諦念と共に実る恋のように、私たちも眩暈の最中である事を認めつつ沁み入ってしまう。
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