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天国の本屋〜恋火のざくろのネタバレレビュー・内容・結末

天国の本屋〜恋火(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2回目。いつかの夏に観た記憶。原作は読んでいない。当たり前だった地元の花火大会が無い夏が続いているからか、改めて観たくなった。

竹内結子さんの2役、初見時は二人の関係性が分かりにくく(恐らく構成上?)少し混乱したが、繋がりはありつつ、どちらの女性も魅力的に演じていてあまり気にならなかった。あえての2役の意味を考えていて、ラストで分かった。小説では翔子さんと香夏子さんをどう描写しているのかは分からないが、きっと今世では結ばれなかった二人(翔子と瀧本)の想いを、それぞれに縁の合った二人(香夏子と健太)によっていい意味で解放され、前に(次世代に)繋がっていった、ということだろう。滞ってしまっていた思いたちが昇華されたという印象。
案内人見習いの若き新井浩文の初々しさがいいかも。香川照之演じる瀧本さん、本当にいそうな喋り方やキャラ。
小説が原作だからか、弟と姉の話が少しもたついたような...入り込みにくかった。が、伏線として必要だったかな。

そんなにたくさん観てきた訳ではないが、大倉さんっていつもいいキャラというか、自然体で物語をぐっと身近にしてくれる。
花火(特に)も観たくなるが、なんとなく本屋さんへ行き、ゆったりと本を選び、澄んだ青空の下でじっくり読みたくなる気分になった。
いい意味で気になったのは、最後のピアノを弾けた翔子さんの表情。数秒だが色んな感情が感じ取れて印象的。
竹内結子さん本当に素敵な女優さんだ。
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